なぜ今狩猟が注目されているのか

昨今様々なウェブサイトで狩猟に関する記事が取り上げられています。というのも猟師の高齢化によりイノシシ・ハクビシン・シカ等の野生鳥獣が増加し農作物被害が増えていることが原因といえます。

農林水産省の発表によると野生鳥獣による農作物被害は年間200億円にのぼります。同省のデータ集を見ると国内総生産のうちの農業では年間4.7兆円となっているため、その4%程度の被害額であることが分かります。

生産額から見ると微々たるものといった印象ですが、台風被害による農作物の被害と比べるとけして被害は少なくありません。平成28年度の台風による農作物被害の合計額は316億円ですから災害に匹敵する額であるといえます。

私の祖母も農家をしており、イノシシ・ハクビシン・猿による被害は甚大で、2015年に畑の作物が全滅したという話を聴き他人事ではないと感じるきっかけとなりました。
若干の誇張はあると思いますが、猿は一度味をしめた餌場に何度も群れを成して出没するため祖母一人で管理できる範囲など数日で荒らしつくされてしまうでしょう。

2015年に環境省主催の狩猟の魅力まるわかりフォーラムが千葉県で開催されたこともあり、現役の猟師の皆さんによる講演を聴くことで、狩猟は野生動物を狩る楽しみよりも、食べる楽しみがあることが分かりました。

フォーラムの後、千葉県鋸南町で開催されたイノシシ肉のバーベキューに参加することでイノシシ肉の焼肉とぼたん汁を食べるという貴重な経験ができ、ますます狩猟に興味が湧いてきました。
食感や味は豚肉に似ていて、より歯応えがあり、肉の旨みが多いため高級の豚肉を食べているような感覚でした。

またフォーラムの中で千葉県特有の鳥撃ち猟である利根川沿いで行われる鳥屋猟見学体験の抽選があり、私は運良く当選したため、鳥屋猟で獲れた鴨(カモ)の鴨鍋を食べることができました。
鴨は他の鶏肉に比べ旨みが多く酒と醤油のスープで煮込むだけで美味しく食べられました。また鴨から出た出汁がめちゃくちゃ美味しかったことを記憶しています。

こうして狩猟は農家の人のためにもなり、獲物を調理することで食肉とすることができることを知り、狩猟を始めるきっかけとなったのです。

レスポンシブル




スポンサーリンク
レクタングル大




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル大