初心者射撃練習会 in ニッコー栃木総合射撃場 ~後編~

前回に引続き、射撃練習で得られた狙いの付け方、銃の種類による照準の見え方の違いについて記します。
前回は射撃場でのマナー、射撃姿勢の基本について記しています。

○狙いの付け方(トラップ射撃に限る)
・最初銃口はクレー発射装置の上部にある白線を狙う
・クレーは放物線を描くため、それをイメージして銃口はそれより浅い放物線を描くように動かす
・クレーに合わせて顔が銃床から離れ上を向いてしまわないように、上半身を一体として動くのが良い
・銃口がクレーを越したあたりで引き金を引く(脳が引き金を引く命令をしてから実際に指が引き金を引くまでに時間差ができるため、その差分を見越して撃つ)
・射撃後も銃口はクレーを追い駆ける様に動かす(1クレーに対し2発発砲できるため、2発目が撃てる様にクセをつける。)
・クレーが発射されてからできるだけ早めに撃つのが良い(クレーは射手から離れる様に飛ぶため、遅いほど距離が遠くなり、それだけ当たらなくなる。また、2発目もあるため、早い方が良い)
・息を吐きながら撃つ。射撃体勢を取ったあと、発射コールまで息を吸い、コールで吐きその一息で射撃する。
息を吸いながら撃つと驚くほど照準が定まらないので試して見るのも良いと思います。他のスポーツにも共通するところで、筋肉を意図的に動かすには呼吸を合わせることが重要です。
私が長年経験した剣道でも打突の瞬間は息を吐かなければ強い打ちを正確に当てることはできませんでした。逆に相手が息を吸った瞬間は隙が生まれるため、そこを狙うのはセオリーでした。

○銃の種類による照準の見え方の違い
これは銃身に対しての銃床の高さや角度が異なることから生まれる差異です。

一般的に上下二連銃は射撃用のものが多く、銃身と並行して銃床が付いており、その高さも自動銃に比べ高い位置にあります。
一方で自動銃は狩猟用のものが多く、銃身と銃床は並行ではなく、ハの字に角度が付いています。また、銃床の高さも若干低いです。

これにより下の図の様に、上下二連中はクレー、照星、中間照星がくっきりと見え、クレーが銃に隠れる時間が少なく狙いを付けやすい構造となっています。
一方で自動銃(ポンプアクション銃を含む)は、照星と中間照星がより重なって見える状態が銃身が直線となっている状態であるため、クレーも照星に近い位置に来たときに撃ち落せる状態となります。このとき、クレーは下から上へ打ち出されるため銃と重なり見えない時間が多く、狙いが付けづらい構造であるといえます。

猟では鳥が上から下へ向かって飛ぶこともあるため、それにも対応して照準を合わせられるよう、銃床に角度が付いているそうです。

と理論をつらつらと書きましたが、照準の違いがあれど自分が狙った位置で引き金を引き、当てられるかどうかが重要だそうです。

この射撃練習会では4ラウンドを1発弾で行い、18/25,21/25,20/25,20/25と大よそ8割を撃ち落すことができました。
一発弾で行った理由は、まず射撃に慣れることが目的であったことと、24グラム装弾(弾丸の鉄の量が24g)であり私の自動銃には軽すぎて上手く次弾が装填できないことが理由で1発ずつしか撃てなかったことが理由です。

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コメント

  1. Bablofil より:

    Thanks, great article.