マダニ…どにでもいるて蚊に次ぐ病気の媒介者

ここ1,2ヶ月の中でマダニが媒介したフラビウイルスが脳炎を引き起こし死亡にいたるケースが報道されています。

1年ほど前には蚊によるデング熱の感染が話題になりましたし、黄熱病などが有名ですが、マダニの感染症はあまり有名ではなかった様に思います。

いやいやマダニなんて室内にいないし触れる機会もないでしょ?と思うかもしれませんが、犬を飼っていたり、猫を外飼いしていたり、アウトドアを楽しんだりする人にとっては案外身近だったりします。

マダニは雑草などの葉の裏側にいるため、散歩中の犬が草むらに入ったときなどに犬の体に付着するそうです。山などに入らなくても家の周辺の草むらや植栽に住み着いている場合があります。

私がマダニに気付いたのは愛犬のゆずが床を凝視していたからです。よく見ると血を吸いきって1cm弱にまで大きく太ったマダニでした。我が家の床は焦げ茶色(ウォルナット)なので赤黒いマダニは発見しづらいのですが、デカくなり過ぎていたおかげもあってすぐに分かりました。

写真を載せると不快な人もいるかも知れません。太ったマダニは球体に小さな口と足が出ているだけでキモカワ系です。ここまで太ると移動するにも一苦労だと思います。

どうしても見てみたい方は以下のリンクをご参照ください。
マダニ(山ダニ)図鑑

試しに太ったマダニを切り開くと大量に赤黒い血が出てきました。マダニは吸血した血液を3倍に濃縮して体に蓄えられるそうです。1cmに太ったマダニはその3倍の3cm^3なので約3mlを吸われたということです。濃縮というとめんつゆの様で、また色が赤くて3倍とはどこかの専用機みたいですね。

犬だけでなく人からでも吸血するので注意が必要です。気付いたら病院にいきましょう。むやみに取ると唾液と一緒にウイルスが逆流する場合がある様です。

ダニは牙で噛み付いてコンクリートの様な物質で吸着・接着しますので引き剥がすのも大変だそうです。ワンちゃんの場合は耳の裏や首輪の裏、腹など分かりにくいところにくっ付かれている場合があるのでブラシする際に確認すると良いと思います。

マダニが吸着していると手で触れたときにコリッと硬いものに当たるので分かりやすいです。

マダニは山ダニとも呼ばれており、野生動物からも吸血します。猟犬が獲物に噛み付いたときにマダニが付く場合があるので、狩猟の後には特に注意が必要です。物によっては大量のダニがくっ付いている動物もいたりするそうです。

スポンサーリンク
レクタングル大