シカ肉ペットフード ~廃棄せず有効活用~

農水省の調べでは、狩猟や害獣駆除によって捕獲されたイノシシ、シカ等の野生動物の9割はその場で土に埋められたり、焼却処分しており、処分にも費用が掛けられているという現状があります。

長野県小諸市では、それらの野生肉のうち長野県に多く生息するニホンジカの肉をペットフードに加工することで利益を出し、さらに多くの害獣を駆除しようという取組みがあります。
焼却処分していたニホンジカをドッグフードに商品化

農業人口が減り、害獣が増えたことによる食害や樹木や植物への被害といったマイナス要素をどうにかプラスにしようという工夫がすばらしいと思います。

シカ肉のペットフードはシカ肉100%で、肉質は脂肪が少なくヘルシーであり、市販のペットフードの様にグルテンが入っていないためアレルギーのリスクが無いとのことです。ドライとウェットの2種類があるそうです。

飼い犬に生肉を食べさえて良いのかという点についても以前記事にしましたが、寄生虫に注意すればむしろペットにとっては良い食事になるとのことです。

うちの愛犬のゆずも生肉への食いつきはよく、人が食べてちょっとくせがあるかなと思うような野生肉でも美味しそうに食べます。

広く流通しているペットフードと比べると、シカ肉のものは高価ですが、ペットを大切にする飼主の心をつかむことができるのではないかと思いました。また、野生肉の加工場や流通の整備、ブランド化が一般的になれば値段は下がってくると思われます。

我が家では私自身が獲った獲物や、親類・猟友会の皆さんからの協力もあり、買わなくても済みそうです。本当にありがたいことです。

私の住む千葉県では、今年からシカも狩猟対象になります。昨年までは猟の許可を得た狩猟チームのみ(1~2チーム20人程度)しかシカを獲ってはいけないという県の条例がありましたが、シカによる農作物の食害が増えたことで撤廃されたのです。

小諸市での取組みのように、自身で獲った獲物はしっかりと有効利用しようと思います。

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