ガスオート式散弾銃レミントン11-87の回転不良について

先日久しぶりにトラップ射撃の練習をした際に、ことごとく2発目の弾が自動装填されず発射できない事態となりました。いわゆる回転不良と言われる現象です。

その時使用した銃はレミントン11-87、弾丸は12ゲージの28グラム装弾でした。Oリング(ガスシール)は切れてしまっていましたが、20発連続で回転不良を起こしたのは、初めての経験です。

それを見かねたお隣の射手のご厚意で、1発だけ32グラム装弾いただき、それを1発目に装填して射撃したのですが、その時には2発目が自動装填されました。

そこから完全に銃が故障した訳ではないと分かりましたが、原因は何が考えられるか、他の射手に聞いてみました。

すると回転不良の原因は、以下の可能性があると分かりました。

  1. Оリングが切れたことで、初弾のガス圧が弾の装填機構に十分に伝わっていないため
  2. 銃の肩つけが不十分で、ガス圧の力を体で受けきれておらず、ガス圧の反動が装填機構に還されていないため
  3. 弾倉パイプに付着した煤や、オイル等の潤滑油が不足したことにより装填機構の動きが悪くなったため

3について写真で示すと分かりやすいと思います。

銃身と先台を取ると上の写真の様になりますが、弾倉パイプ(大きな矢印部分)が黒く汚れています。この部分を装填機構が前後して弾倉パイプ内の弾丸を薬室に送り出すため、汚れていてはその妨げとなります。

装填機構が前に出た状態(一発目の発射前)は以下の写真になります。煤で最も汚れているところまで動くことがわかります。

そして煤を取り除き、オイルを塗った状態が以下の写真です。いかに汚れていたか、よく分かりますね。

今回は自宅でできるケアとして弾倉パイプの清掃を行いました。この他にガスシールの取付や、肩付けの練習は次の射撃練習の時に試す予定です。それらを試してから改めて回転不良の原因について検証したいと思います。

銃の清掃については、過去にも記事にしましたので、興味のある方はご参照ください。
レミントン11-87の清掃

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