銃選び 猟銃(装薬銃)?空気銃?

私が銃砲店や猟友会長さんに銃の相談に伺ったときには、心の中で猟銃(装薬銃)にしようと決めていました。(相談内容については前回記事「猟銃選び 何を重視すれば良いか」をご参照ください)

その理由はシカやイノシシ、クマ等の大型獣も獲りたいという気持ちが一番大きく、ついで銃の価格、仲間と猟をしたいという私の希望沿った猟のスタイルが選べるからです。

最近の空気銃は威力が上がってきている様で、ニホンザル程度であればとめ刺しが可能といわれています。しかし、シカやイノシシましてやクマ相手では半矢となり、無駄に殺傷することとなってしまいます。
そのため必然的に猟の対象が狭まり、狩猟スタイルも大きく違ってきます。

空気銃はエアライフルとも呼ばれる程で、射程距離は150m~200mであり、猟銃(散弾銃)と比べて100m程長いため、狙撃するスタイルとなります。
一人で猟ができる反面、チームでの猟とはなりません。獲物も鳥がメインのためチームを組む必要がないのです。
私は一人より複数人で狩猟をしたいと考えているため、空気銃は持ちませんでした。山のことも、獲物のことも、狩猟全般についての情報は仕入れられても経験がゼロのため、良き師と共に猟を始めたいと考えました。

さて銃の価格の違いですが、猟銃は価格により威力が変わらないのですが、空気銃の場合はほぼ価格に比例して威力の高い最新式の銃となる傾向があります。
もちろん中にはコストパフォーマンスに優れたものがありますが、空気銃は射撃教習が必要なく、また弾丸が安く、一人で手軽に猟ができることや、漫画「山賊ダイアリー」で主人公が空気銃を用いるなど人気があり、なかなか中古が出回らないという事情があり、価格も落ちない様です。

その他、狩猟の一つの到達点であるライフル銃による狩猟は、前提条件として猟銃(散弾銃)を10年間運用する必要があるため、空気銃だけでは猟の幅が広がらないといった違いもあります。

私は猟銃を選んだことで、銃が危険な武器であること、扱い方を間違えると大惨事になることが感覚的に分かるようになりました。発砲した際の音、体に伝わる衝撃、銃の重さどれをとっても空気銃のそれを上回ります。

銃による猟をするにあたり、鳥獣を殺傷すること、他人と一緒に行動することとなるため、銃は危険な武器であり慎重に扱うことの大切さを学べる点でも、最初に所持するものを猟銃としたことは結果的に良かったのではないかと思います。

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