前回までに新築住宅と中古住宅を比較した結果、価格があまり変わらないことから新築住宅を選択したことは掲載しました。前回記事:【どちらがお得?】新築住宅と中古住宅
その後に検討するべきことは建売住宅にするか注文住宅にするかということになると思います。いろいろと検討した結果以下のようなメリット、デメリットが見えてきました。
【建売住宅について】
○メリット
・価格が安いこと(大抵は土地と住宅がセットであり、住宅コストも低い)
・購入後にすぐ入居できること
・分譲地の場合、近隣住宅と同等のデザインの家となるため景観を損ねない
・比較的に駅近くの物件が多い
×デメリット
・間取りはあるものから選ばなくてはならない
・住宅設備が陳腐な場合がある
・他者と差別化が図れない(近隣も似たような家が建っている)
・内部構造の欠点があったとしても判別できない
【注文住宅について】
○メリット
・好きな間取りにできる
・内装、外装、設備を自分好みにできる(メーカーにより限定される場合あり)
・他者との差別化ができる
・施工や内部構造の欠陥は建築中に指摘できる
×デメリット
・価格が高い(建売の1.5倍以上)(一方でその分住宅ローン控除額が大きい)
・住宅、土地の検討期間が長く手間がかかる(私もそうですが人によっては楽しい)
・近隣住宅と比較して景観を損ねないように気を配る必要がある(人によっては必要なしの場合も)
・契約後すぐに入居することができない(建築に半年~1年が必要)
以上のように理性的に検討をした場合には建売住宅の方がコスト(費用・時間)が少なく済むため、お得であるといえます。
しかし、私たちは一生住む家として検討していたため、お金が掛かっても良いものを、しっかりじっくり考えようと注文住宅を選ぶこととしました。
そのきっかけはやはり前回も記事に載せました日経新聞の記事、住宅の断熱性・機密性による冷暖房コスト、住みやすさの違いによるところが大きいです。
そして断熱性の重要さは、何といっても一条工務店の工場見学に行った際に体験した、巨大な冷蔵庫内に建てられた断熱性の高い家の実験です。
実験では冬の外気温を再現しており、その中でしばらく待機し寒さを感じてもらい、その後一条工務店の住居で暖かさを体感するというものです。そこで驚いたことは、窓に寄りかかっても冷気を感じないことや、エアコンの暖房をかけずに床暖房だけ室内気温20度強と、十分に暖かかったことです。
エアコンの風の苦手な私と冷え性の妻にはそれがクリティカルヒット、その体験だけでおちたといっても過言ではありません。これはもう建売りには戻れないな…と。その他、耐震性の耐久性(耐風、対衝撃、シロアリ対策等)ありましたが、もっとも特徴的だったのが前述の断熱性の実験・体験でした。
もちろんその工場体験のあとも積水ハウスや住友林業、三井ホーム、といった大手ビルダーや、ヤマト住建、君津住宅、クレバリーホームといった地場ビルダーと比較検討をしました。その内容は次回に記します。