我が家では柴犬と何かのミックス犬を飼っています。飼育の理由は犬好きだからということもありますが、あわよくば狩猟に同行させたいと考えたからです。
うちの犬の外見はほぼ柴犬ですが、鼻筋が黒くなっておりまた通常の柴犬より一回り大きいため、中型~大型犬と柴犬の子であること推測できます。性格的な部分は飼主だけに忠実で、頑固なところがあるため柴犬の特徴を備えています。
さて、この飼い犬の「ゆず」を射撃場に連れて行ったところ…射撃音に恐怖してその場から逃げ出そうとしたり、その場で伏せの状態になったりと慣れない様子でした。
いろいろと調べましたが狩猟犬の育成についての情報があまり見つからなかったため、警察犬を銃声に慣れさせる訓練を紹介します。とても簡単な手順ですが犬と飼主の信頼関係が重要と思われます。
警察犬の訓練では警察官2人と犬1匹で行うようです。警察官①は射手(銃声を鳴らす役)、警察官②は犬を落ち着かせる役、そして犬です。
警官②はまず犬に伏せの状態を命じ、犬を足元に伏せさせます。警官①が発砲し、それに驚いた犬を警官②がなだめるという方法です。これを警官①と犬の距離を遠くからはじめ、徐々に近づいていき近距離での発砲にも耐えられる様訓練するというものです。
その中でいわれていることは、銃声など大きな音はどんな犬でも嫌がるため、いかに飼主が犬をなだめ、安全なのだということを犬に理解してもらうことが重要ということです。
ゆずの様子を見ていたハンターと思われる人に言われましたが、猟犬はもっと好奇心旺盛であることが重要、ここ(射撃場)で怯えている様なら向いていない。イノシシに殺されてしまうだろうと。
確かにゆずは銃声に怯えていましたし、大きな犬には吠えるだけで近づこうとしません。また、柴犬は(他の猟犬に比べれば)猟犬には向かないということもよくいわれることです。しかし、散歩をしているときに遭遇したスズメやキジ、野良猫への反応、他の飼い犬に絡まれたときの反応はすばやく、リードを着けていなければ単独で獲ることも容易と思われます。法的には猟犬単独での狩猟は禁止されているため、そうさせません。
一方で飼い猫へは飼主の様子を見て、急に近づいたりすることなくゆっくりと近づくことができるため賢い犬です。さすがに犬と猫の両方がリビングにいるときには念のためリードを着けますが、いまのところ喧嘩はありません。猫の方は近づくなと威嚇しますが、犬のほうから必要以上にじゃれることはありません。
まだまだ猟犬としての訓練は必要ですが、猟期に一緒に狩猟ができることを夢見てがんばって育てたいです。猟犬に信頼されるよう猟犬の訓練と、自分自身の射撃の訓練に励みます。