題名のように疑問をもったきっかけは、親戚から貰ったエゾシカの肉が消費しきれずに冷凍庫に眠っているので有効活用できないかと考えたからです。
臭み抜きに1日、熟成に半日、調理に2時間掛けてエゾシカの肉を妻に調理してもらいましたが、とても淡白な味のためソースが欲しいなぁと…塩コショウや香付けにローズマリーを入れましたが、少し味気ないなと感じました。
鹿肉は赤身が多く淡白だと言われています。また、貰った肉の加工は不慣れな親戚自身が行ったため、臭いも強いものでした。
次回食べるためにはどうしよう…と考えたときにふと、猟友会の先輩が犬に鹿肉の切れ端を与えていると言っていたのを思い出しました。
by いらすとや
その犬というのもポインターという猟犬で、獲物の肉の味を覚えさせる意味や、肉の少ない足先の処理として与えているそうです。ただ、ポインターは鳥猟犬なのでなぜ鹿肉なんだろう…鹿は獲物ではないよなぁと疑問に思いましたが、おそらく生き物の命を無駄にしない様にしようというところとだと思われます。
そんなことで犬に鹿肉、それも生肉を与えていいのかということを簡単に調べてみました。
実際に野生鳥獣の肉をペットフードに利用している記事もありました。
駆除した獣「使い切れ」 ジビエ+アルファ ペットフード有望
結論からいうと与え方を注意すれば犬にとっても良いということが分かりました。
注意するところは鮮度や寄生虫、菌(トキソプラズマ,サルモネラ)、犬の体調です。加熱殺菌すれば問題ないのですが、生肉の方が栄養素が保たれているのでできれば生で与えたいです。犬は消化する力が強いようでほとんどは消化の過程で危険はなくなるとのことですが、事故が怖いので慎重にいきます。
鮮度や寄生虫については冷凍しているため問題はありません。また、犬の体調が関係するのはしっかりと消化できるかということです。体調が悪い場合消化する力も衰えるらしく、そのときは生肉は与えない方が良いようです。
生肉は消化ができればたんぱく質やビタミン、酵素類を効率的に吸収できることはご存知の方もおられると思います。イヌイットの様に生肉だけで生きている人がいるくらいですから。それに犬・猫はもともと肉食なので生肉との相性も良く野菜や穀類等はほとんど食べません。
生肉を犬に与えると酵素の働きにより、免疫力の向上・食糞の防止・抗ガン細胞の増加を促進・肥満防止の効果があるなんて情報もありました。
どこまで本当か分かりませんが、食材を無駄にせず少しずつ与えてみようと思うと共に、犬に健康を維持して欲しいと思いました。