これからハンターになりたいという皆さんに朗報です。野生鳥獣による農作物の食害が全国的に問題視され、対策として市町村が狩猟免許の取得や狩猟税等の費用を助成する動きが出てきています。
助成するほどお金が掛かるの?と疑問に思われた方もいらっしゃると思います。それも当然です。狩猟者の年齢層には幅があり、その多くは60歳以上で農業関係者が多いため、身近に狩猟をする人がいない人も多いのではないでしょうか。
狩猟をするにはお金が掛かります。始めるまでに20万円~40万円掛かるといわれています。
ゼロから『猟師』になりたい…その”方法”とかかる”費用”は!?
また、狩猟をするにも何を使って猟をするのかによって免許も猟銃(第1種)・空気銃(第2種)・罠・網等あります。参考までに狩猟免許は以下の様に都道府県知事が発行します。
中でも猟銃(散弾銃)で猟をしたい場合には、別途銃砲所持に関係する審査・手続が必要となります。狩猟を始めるまでに必要なステップの詳細は以前こちらにも記しましたが、とても厳しい審査かつ手間が掛かります。
ここまでお金と手間が掛かる趣味もないのではないでしょうか。そのせいもあり、狩猟人口は減り続け最近になって若干増加していますが、まだまだ少ないのが現状です。農家の方が困った末に自ら鳥獣を獲ろうという割合が多いのも仕方のないことかも知れません。私がハンターになるきっかけは、おばあちゃんの農地がイノシシ・猿・ハクビシンにより荒らされたことなのですから。
年齢別狩猟免許所持者数(環境省)
その一方で野生鳥獣は増え続け、農作物の食害は台風並み(200億円/年)になってきています。
こういった状況で市町村の助成金によって、野生鳥獣を捕獲するハンターを増やそうという動きは必然と思います。もちろんその他、防護柵を作ったり、捕獲マニュアルを公表したり、耕作放棄地を整理したり、農地周辺の木を切ったり、新兵器を投入したりといったことも同時に行われています。
助成金を出している市町村は特に食害に悩む地域が多いのですが、調べて見ると案外制度が整っているかも知れません。ハンター人口に偏りのある今がチャンスですね。