先日はじめて散弾銃(レミントン11-87)でスラッグ射撃をしたことを記しました。
リブ銃身でスラッグ弾を実射 50m先の的には当たる!
そのことを猟友会のメンバーに話したところ、散弾銃(スラッグ弾)の有効射程やそれに適した射撃場の話題となり、得ることがありましたので共有します。
メンバーの一人はハンター歴50年を超えるのベテランの方だったのですが、長野県によく鹿を狙いに行くらしいのです。何度も行くので現地の人とも親密な人間関係があり、里に鹿がおりて農作物の食害があると駆除依頼をされるくらいだそうです。
その日も仲間と鹿を取りに滞在していたところ、町の住人から鹿の駆除依頼が来たそうです。川を挟んでいるが距離にして100m程度なので何とか駆除できないか、という依頼でしたが、その日は散弾銃しか所持していなかったため、若干の不安がありつつも依頼を受けたそうです。
鹿の出没現場に着くと、人が踏み込めるところから鹿までの距離は200mを超えており、とても狙える距離になかったといいます。しかし住人はへたな鉄砲も数撃ちゃ当たるといって、無理でも撃ってくれと言ってきたそうです。
渋々その距離から鹿に向けて3発発砲しましたが、どれも的中せず鹿は逃げてしまいました。結果的に銃声を聞いた鹿はしばらく里に下りてくることはなく、住人も安心した様です。
ベテランの方が言うには仮に有効射程内100m以内でも外れるときは外れる…ましてや有効射程外では鹿には当たらないそうです。スラッグ弾の到達距離は300m程度でも狙い通りに着弾するためにはやはり近づくほかないというのです。それもそのはず、鹿は散弾(OOバック)を使用することもあるほどすばしっこく狙いが定めにくい動物です。
さて、このスラッグ射撃(静的射撃)ができる射撃場は案外限られています。トラップやスキート等のクレー射撃よりもずっと少ないのが現状です。千葉県では市原市古谷敷にある県射撃場が有名です。
千葉県射撃場
私も行った事がありますが、休日でも混雑が少なく、また圏央道の市原舞鶴ICから近いためアクセスも良く穴場です。アクアラインからも程近いため東京や神奈川からの来場者も増えているそうです。50mと100mが選ぶことができるためスラッグ射撃には十分です。料金も2時間1840円となっています。
四つ足動物を狙う時くらいにしかスラッグ弾は用いませんので、射撃の機会は少ないのと思いますが、それだけに射撃練習が重要になってきます。スラッグ射撃の反動は強烈ですから、しばらく撃っていない方は感覚を取り戻すためにも練習してみてはいかがでしょうか。