農村伝説(風聞・噂)は特定の世界だけにあるものではない

農水省が進めるイノシシの防護柵の設置方法について、高齢化によって農村伝説が信じられており、誤った方法で設置をしてしまっている現状があるため、それを正す取り組みが紹介されていました。
脱「農村伝説」を!イノシシ被害正しい対策指南(河北新聞)

農村伝説というものは、イノシシは1m以上の柵を飛び越える、イノシシは夜行性であるなど様々なものがあります。これは話す人自身だけの経験にもとづいて広まった噂や風聞であることが多いと思います。

風聞や噂というものは口伝えで広まるため、正確な情報が伝わらなかったり、勝手に情報を加えたり改竄したり、その情報の根拠や因果関係が疎かになったまま伝えられたりと、正確に伝わらないことも多いです。

本来であれば風聞や噂を実際に検証したり議論したりして信頼できるものなのかを確かめる必要があります。心配する必要がないところに心配し注力したり、注力した事柄がまったくの無駄になってしまっては、改善は難しいと考えます。

風聞や噂の中には有用な情報もありますので、信頼性も含めて文書にまとめ関係者で共有することで農村伝説から脱却できるのではないかと思います。

こういった○○伝説というのは、農業分野だけでなくどんな分野にでも起こりえるものです。例えば狩猟(射撃)の世界でも以下のような噂を聞いたことがあります。
①銃の手入れはしない方が良い、銃を甘やかすと(命中精度が)悪くなる
②鳥撃ち銃身では四つ足猟はできない(照準の違いにより狙いが定まらない)
③銃声に怯える猟犬は使えない

①については銃砲店さんはきっぱりと否定しています。手入れをしなければ動かなくなるし危険であると。車などと同様ですね。

②については銃砲店さんが言うには銃によりまちまちであるとのことです。実際に私のレミントン11-87の26インチの鳥撃ち銃身で四つ足猟様の弾丸を50m先の的に当てられます。停まっているイノシシの頭部から首辺りを狙えます。例外もあるということです。

③については愛犬で試したいと思います。警察犬でも最初は銃声を怖がるということですし、どんな犬でも大きな音は嫌う傾向にある様です。それに狩猟の中で発砲する機会は少ないということを考えると一概にはいえないと考えます。

教訓が含まれる昔話は絵本や古文書に記されたものが伝えられていますし、詳細な歴史も書物や遺跡から発掘されるものから判断されます。また、日常業務でも口伝えの内容は度々確認しなければ誤解をうむため、文書(契約書や仕様書)として残したりしているこを考えると風聞・噂というものがどれほど信頼できるかは想像できると思います。それなのに風聞・噂を信じてしまうのは不思議ですね。せめて人に伝えるときには責任を持ってもらいたいものです。

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